5/29稽古
- 源入康生
- 2018年5月30日
- 読了時間: 4分
本日の稽古は、5/5休講分(和心会特別研鑽会の為)の振替稽古。
【こども合気道(少年部)】
今回は通常稽古日(土曜)とは違い、平日火曜の稽古ということもあり、参加者は少ないながらも、来月の昇級審査に向けて基本の動きに重点を置いた稽古をおこなう。
特にこだわったのは、膝行・受身・半身構え、そして入身投げ。
『膝行』
速く前進したいという思いからか、上半身が前のめりとなり、身体が泳ぎ、バランスが悪い。また、膝を真っ直ぐ前に進めなければいけないところを、自身の腰の切り返しにつられて、膝が横に向いてしまい、これまたバランスを崩すことに。
これらは腰の上に真っ直ぐ上半身が乗っていないため、起こる悪循環である。顔が前に出ないように・背中が猫背にならないよう気を付け、腰の切り返しから生まれる力を真っ直ぐ前に伝えていきたい。
『受身』
前受身。身体を前に向け、真っ直ぐ転びたいのだが、どうしても途中で身体が開いてしまい、斜めに転んでしまう。「何故、斜めに転んでしまうかわかる?」と質問すると、「わかってる。身体が前を向いてないから。」どうやら、ちゃんと理解してる様子。あとは稽古あるのみか。
後受身。脚を真っ直ぐ上(後)に蹴り上げ、臀部を高く上げ、その勢いのまま縦回転(左臀部から右肩へ抜ける。またはその逆)してもらいたいのだが、転ぶことに慣れてしまったためなのか?臀部が高く上にあがらず、横に倒れてしまう。それでも臀部から肩へ、器用に抜けれているため、本人は何が悪いのか、よくわかっていない様子である。次回、スマホ動画でも撮って解説してみようか。
『半身構え』
半身に構える。言うは易し、行うは難しである。技の稽古になると、すぐに半身が正面に、そして足先の向きがアヤフヤに。それに伴い、一歩踏み込むと身体が開く形となり、真っ直ぐに踏み出せていないことが実に多い。これでは、三角の鋭さが生かせず、相手の勢いに負けてしまう。技の稽古に入る前に、まずは半身に構えてもらう。そしてパートナーに帯辺りを正面から軽く押してもらう。この時、膝が柔らかく相手方向に向いていなかったり、後足で畳を蹴る状態で耐えると、簡単にパートナーに押されてバランスを崩されてしまう。
両足が一線上に乗り、前足の膝を柔らかくし、相手の押す力の程度に合わせ、前足に重心移動をしていくから、耐えることが出来る。耐えることが出来れば、さらに前足への重心移動を深め、前へ一歩、二歩…と進むことが出来るのである。
『入身投げ』
一般部でも観ることが多々あるが…、とくに少年部でよく目に付くのが、両手の使い方である。応用を効かせた様々な入身投げがあるが、基本は、相手の首付近(もしくは後襟)に片手を掛け、相手の頭を自身の肩口に寄り添わせ、もう片方の手を上にあげながら腰を切り、水泳のクロールをするように前に送り出し、相手を投げるのわけだが…。なかなか、この両手の使い方が出来ない様子である。
そこで、先日、うつぼ本町教室で中川先生が指導していた方法を真似てみる。まずは、Tの字になるように相手と向き合ってもらい、両手の使い方を説明する。
それを何度も何度も、ひたすら稽古する。その後、横面打ち入身投げを稽古してみると、及第点といったところではあるが、なんとか見れる形にはなってきた。
余談:少年部あるある。入身投げ基本の形、相手の首付近に手をかけ、自身の肩口に寄り添わせる動作。受手となる子は、この、首付近に手をかけられることが苦手な子が多い。何が苦手なのかというと、答えは簡単「凄く、こそばい」とのこと。一度“こそばい”モードにスイッチが入ると、たとえ肩に手をかけただけでも・手が首付近に近づいただけでも、もうダメらしい。たしかに私も子供の頃は“こそばい”モードにスイッチが入ると、なにをされても転げまわっていた記憶がある。
【合気道(一般部)】
平日火曜ということもあり、みなさん仕事で忙しいのか、会員・出稽古の参加者0名。このまま、指導手伝いに来てくれている西田先生と、寂しく二人で稽古する事態になるのかと思い、少年部の子らに「残って一緒に稽古する?」と一声誘ってみると、K君が一人、お母さんと一緒に残って稽古参加してくれることになった。途中からお父さんもお見えになり、父母の見守るなか、約一時間ほど、みっちりと昇級審査技を特訓する。
入身投げが上手に出来あがってきたところで、K君との特訓を終え、残り30分を西田先生と杖稽古に費やす。
ひさしぶりに、6の杖合わせ・31の杖素振りをおこなう。杖稽古は、ひたすら足捌きを繰り返すので、足の疲労感がハンパない。
K君との特訓稽古・杖稽古、良い汗をかいた♬