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執筆者の写真源入康生

10/23稽古(天下茶屋道場)


【少年部】

身体がなかなか目覚めないのか、毎回、稽古始めにおこなう膝行・受身の単独稽古時は動きが鈍く、私の助言も“右から左…”といった感じである。

姉弟一組だけの稽古であるから、どうしても“甘え”がでるのであろうか…。

早く少年部にも新会員が来てくれればと思いながら、稽古に汗を流す。

姉のMちゃんは用事があり、本日は30分弱の稽古で終了。

弟のHくんは、最後まで頑張って稽古をおこなう。

私・西田指導員がひたすらHくんに向かっていき、それをHくんは“諸手取り呼吸投げ”で捌く。気合の入った実に良い呼吸投げである。

この稽古法(Hくんが、ひたすらに私・西田指導員を投げる)が気に入ったのか、何度も“おかわり”を要求するHくん。それに応える私と西田指導員。

ひたすら投げ終わったあと、満足顔で放った一言が『ふぅ~、疲れた』であった。

投げられまくったコッチのほうが“疲れた”わ!(笑)

『Hくんの“諸手取り呼吸投げ”、次の投げに備え、受身中の相手に遠慮なく近づいていく』

【一般部】

今月から入った新会員のSさんとUさん。

本日の稽古で、ちょうど一ヶ月目である。

初心者にありがちであるが、片手取りや諸手取りなどの“掴み系”の際、普段、人の腕を掴んで、軸を攻撃することがないので、どうしても指先だけの力で掴んでしまう。

この掴み方で、ずっと稽古していると、掴むことに慣れていない(指の筋が鍛えられていない)人は、稽古過程の途中で、腱鞘炎を起こしやすく、また、なかなか治らないために稽古から足が遠のく。

そうならないために、今回の稽古では、『怪我の予防・自己を守る稽古法』として、“受け”は、あえて自分から、相手の腕に掌をくっつけるように掴み、肩・肘・腰・膝を柔らかくして、「2人で一つの技」をつくるということをテーマとして稽古してみた。

男性の場合は“本当に崩される”のか、力でチャレンジしてくる人が多い為、満足いくまで好きにさせることが多いのだが、Sさん・Uさんは女性であるため、まずは怪我の予防を考えた稽古の仕方を知ってもらいたいと思う。

その中で、身体も鍛えられ、受身もそこそこのレベルに習熟してきたときに、私や黒帯の和心会会員に“試す(チャレンジ)”のもアリだろう。

『正面打ち一教:“受け”も身体を柔らかく使い、2人で一つの技を作っていく』


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